今日の講義

福岡監督がこんな話をされていた。

 

「演ずるとはどういうことか?」

シナリオに書かれている役は、欲望を持った普通じゃない人である。

そしてそれを演じようとする自分は普通の人だ。

だから特別な人間を演じる為にはもう一人の別の人格が自分を俯瞰し、橋渡ししてやらなければいけないと。

 

言葉の意味を考え、文字を繋ぎ合わすとこうなった。

 

普通の人+違う人+優れた人

(人) (非) (優)

俳優という字になった。

 

「俳優」という文字を分析した言葉に、「人に非ざる優れた者」と聞いたことはある。その時はへえ、それで? なんて思っていた。

 

だが、ようやく納得がいった。

監督は、俳優とはどういう語源かと説明したわけではなく、演じる事について話をしていただけだ。

でも、「俳優」という文字に辿り着いた。

 

真実を聞いたかもしれない……。